人類歴史が始まって以来、私たちは、常に塩を摂取してきました。しかし塩が体に悪いという「塩有害論」が、ここ50~60年の間に声高に叫ばれるようになりました。それによって私たちの食生活は大きく変化しました。
砂糖摂取量は日ごとに増える反面、塩摂取量は極端に制限されています。今や低塩、減塩、無塩食が健康的な食生活の基本であるかのようなイメージが蔓延しています。
確かに不純物が多く含まれた塩は体にはよくありません。しかし、だからといって、人間にとって本来とても大切な塩分そのものを「悪者扱い」してしまうのは、全く愚かな考え方です。私たちは、むしろ塩の不足が病気に原因になっていると考えています。
2000年代に入って東西の情報が活発に交換されるようになると、先進代替医療の専門家たちによって、不純物を含まない純粋塩の健康増進効果が注目を集めるようになってきました。そこでは、塩の摂取を抑えるのではなく、むしろ純粋な塩を十分に摂ることこそ、健康につながるという考えに基づき、さまざまなデータが集められ、分析されてきています。
塩は、地球上のすべての生物が生命を維持するために欠くことのできない必須成分です。しかし去る一世紀の間、深刻な環境汚染で塩も汚染されてきました。
それに伴い、塩そのものまで悪者であるかのような風説が巷を覆っています。健康な生命活動のためには、体内の塩分濃度を0.9%に維持する必要があるにもかかわらず、とにかく塩の摂取量を減らすことが善であるという情報が氾濫しているのです。
塩漬けにした食品は長期保存が可能になるように、塩には抗菌作用があり、体内においても細菌の繁殖を抑えてくれます。また、体内の毒素を吸着する働きもあります。腎臓のろ過機能に問題がなければ、必要以上に摂取した塩分は、吸着した毒素と共に尿や汗として排出されます。
低塩状態が続くなか、現代人の体は不純物の浄化能力が急激に落ちてきているのです。