生命の質を決定する塩分

 ミネラル(フランス語で重金属あるいは石の粉、鉄の粉という意味)が飲食物及び水と共に人体の中に入って、臓器や毛細血管の中を塞ぎ、血液循環に障害を起こして、結局は臓器の機能を低下させ、機能を喪失させてしまう結果を招くようになることで、死亡原因の一つになっています。もう一つは、各種無機質ミネラルが血管を詰まらせ、血液循環を停止させること。

 こういった死亡原因は我々の食べる無機質ミネラルによって引き起こされるものであると考えられます。それで、塩と水の中に含まれている不純物であるミネラルは有害なものであると、強調してきました。

 それでも、多くの人々がこのような事実を深刻に受け止められない実情があることが、ただただ、せつないばかりです。

 そのミネラルについてもう少し説明いたします。ミネラルは無機質と有機質の2種類があります。

 まず水中のミネラルと木(植物)の中で細胞となっているミネラルは、量的質的、両面において違います。つまり水中にある無機質ミネラルを吸収して消化して、ごく微細な有機質ミネラルに替えて保存しているのが、木(植物)の中のミネラルであります。比較すれば水中のミネラルが10gの大きさであるとすれば、木(植物)の中のミネラルは1mg程度です。それで水中のミネラルを無機質、木(植物)の中のミネラルは有機質と表現します。

 このように、その木(植物)を食べている虫、つまり昆虫の細胞内にあるミネラルは木(植物)の中のミネラルに比べて、またごく小さいものであり、食の連鎖から見たとき、“水‐木(植物)‐昆虫‐魚‐動物‐人間”となっているために、人間が食べて有益なミネラルとはごく微細なもの-つまり有機質ミネラルです。

 同じミネラルでも木(植物)の中のミネラルよりも魚や動物の細胞に含まれるミネラルが人間には消化しやすいものです。したがって水の中に含まれる無機質ミネラルは人間が消化しきれないほど大きいものであり、こういったミネラルは体内の血管にひっかかり、臓器の中にひっかかる有害なミネラルとなります。この点を知ることが大変重要です。

 それではなぜ、食の連鎖が上に行くほど、ミネラルが小さくならなければならないのか。それは、生命の質を高めようとすれば、まるでコンピュータのように小さな空間に多くの細胞と機能を持たなければならないからです。

 したがって、生命の質を高める為には、ミネラルを細分化する能力が優れていなければなりません。また、一つの生命の持つ塩分の量がその生命の質を決定する、その理由は生命の質が高ければ高いほど、塩分が多いという事実を生命の肉体から発見したからです。

 水よりは木に、木よりは昆虫に塩分が多く、昆虫よりは魚、魚より動物の肉に塩分が多い。このような事実は、長生きする知恵を持つこととして、知らなければならない非常に重要な情報です。