清い水とは?

 体内の老廃物を排出するのに適した水は、不純物を含まない軽い水です。地上の水分は、不純物を脱いで水蒸気となり、翌朝、朝露となって液体の水に戻ります。朝露こそ、自然のサイクルの中で蒸留された軽くて清い水です。本来、地上の生物には朝露が必要なのです。

 しかし現代においては、環境そのものが汚染されているため、水蒸気が朝露になる過程で、再び不純物が付着してしまいます。そういった意味では、蒸留水は本来の朝露に近い水ということがいえるでしょう。

①湧水、地下水と、生きている朝露(蒸留水)との差異

 水も塩と同じように不純物を吸着する性質を持っています。ゆえに地球上に存在するほぼすべての水(湧水、地下水などを含む)は、すでに不純物を引き寄せた状態にあります。

 山中の湧き水は、さまざまな栄養分や無機質ミネラルを吸着した状態であり、一見、体に良いもののように思われがちですが、水の吸着機能という面で見ると、既に不純物を引き寄せる力を失ってしまった水ということになります。残念ながら、そうした水には血液を清める力は期待できません。水の最も大切な機能は浄化作用であり、ミネラルなどの栄養素は、食物から摂るべきです。

②何故水の中にあるミネラルが体に悪いのか?

 ミネラルには有機質ミネラルと無機質ミネラルの2種類があります。

 有機質ミネラルは、植物や動物が消化したミネラルで、私たちの体にはとても大切な栄養素ですが、無機質ミネラルは、逆に私たちにとって害になるものです。水中の無機質ミネラルは、私たち体に不純物として蓄積され、体調を悪化させる危険性があります。無機質ミネラルが溜まって固まったものが結石です。

 無機質ミネラルは、主に水や塩に含まれていますが、分子が大きくて体内で吸収されにくい物質です。どんなに鉄分が必要だからといって、鉄の粉をそのまま食べられないのと同じです。

 人間が消化できる鉄分とは、植物や動物の細胞の中で溶けている二次的な状態の有機質ミネラルです。したがって私たちは、植物や動物の肉など食物を通してミネラルを摂取する必要があるのです。